HRT(ホルモン補充療法)体験記ブログ 更年期治療 費用や効果 副作用などの感想

絶賛更年期、50代中盤の私、2025年7月からHRT(ホルモン補充療法)を始めました!

治療の経緯、効果、感想など備忘録的にまとめました。

普段は旅行ブログメインですが、久しぶりに脱線させていただきます。

 

※本記事はあくまで個人的体験の感想で、ホルモン補充療法をすすめるものではありません!!

 

 

スポンサーリンク

閉経・更年期の症状が出始める

私は2度の出産経験があり、生理は順調なタイプでした。
50歳手前から生理が3~6ヵ月ごとの間隔となり、閉経を迎えることとなりました。

足の付け根あたりに違和感を感じ、また夜中何度も目が覚めることが増え、気持ちがモヤモヤと不安になったり、ホットフラッシュ現象も度々感じ始めました。

健康診断で子宮筋腫の指摘を受けていたため、足の付け根の違和感が気になり、近所の婦人科を受診。

 

足の付け根の違和感は子宮筋腫の影響?、閉経を迎えると筋腫が大きくなることはないので経過観察ということで問題なし。

他の症状は更年期とのことで、ホルモン量を調べるための血液検査をしました。
この時は完全に閉経していなかったためホルモン量の変動が激しく正しい数値が出ないと言われました(女性ホルモン量はあるのに、更年期の数値は高いと矛盾した数値)

 

 

漢方薬と飲み薬をが処方されました。

桂枝茯苓丸(血行不良を改善する)

カリジノゲナーゼ(血行を良くする)

トファンパム(自律神経抑制剤)

 

 

2ヵ月おきに婦人科へ通院したものの、薬が変わることはなく、症状が改善することもなかったです。

そんなときにHRT(ホルモン補充療法)のことを知りました。

当時通院した婦人科は年配の男性ドクター、HRTの話をすると「血栓ができたら困るからね~」と完全スルー。
近所の他の婦人科でもHRT治療をしているクリニックを見つけられず。

 

余談ですが・・・ここで過去のある出来事を思い出しました。

現在子宮頸がんワクチンは一般的に普及していますが、娘が小学生のときに一旦接種が中断した時期があります。
その後、再開の兆しは見えなかったものの、娘が18歳のときにキャッチアップ接種しようとしました。

複数件のクリニックに問い合わせしましたが、悉く接種を断られたあの時を思い出しました。
(現在は9価接種が普及しており羨ましい限りです)

 

 

子宮頸がんワクチンとHRTとでは、全く事情が異なるものの、自分がやりたい治療を受けられない、受けられるクリニックを見つけられないというもどかしさに共通点を感じました。

 

 

 

HRT(ホルモン補充療法)を真剣に検討し始める

その後、完全に閉経を迎え2年ほど経過しました(2025年)

 

 

十分な睡眠がとれない

連続して眠れない。
酷いときは1-2時間おきに目覚める(ホットフラッシュで暑くて目覚めることもあれば、そうでないときも)

 

 

 

不安になる

これは更年期の症状ではないと思っていたのですが・・・

通勤メトロのホームとホームの間で電車が停まるととても不安になったり(閉じ込められた感)
コロナ禍後久しぶりの海外旅行の際、飛行機に乗るときに不安に感じました(飛行機大好きなのにこんなこと初めて)

その後オーストラリアに行く予定があり10時間の飛行時間に耐えられるか不安になり、近所のメンタルクリニックを受診。
軽い不安症と診断され、お守りとして、軽めの精神安定剤と睡眠薬が処方されました。

 

元々神経質なタイプではありますが、不安に感じることが多くなり、特に寝る前に色々考えてしまいます(マイナス思考)
それが不眠にも繋がっているのではないかと思うようになりました。

 

 

 

ホットフラッシュが頻発!冬でも暑い!

これまでは寒がりで、真冬はウールやカシミヤを着込んでいたタイプなのですが、いや~暑い暑い笑
真冬でも綿やポリエステルのニットで過ごすほど・・・

5月頃になると、出社した直後が暑すぎてマイ卓上ファンを稼働させるレベルとなりました。

 

今後この症状があと何年続くの??? 耐えられない!!

 

真剣にHRTについて調べ始めました。

私のまわりではHRTをしているという話は聞きません(していても話さないだけかも)

一人だけ、息子のママ友がHRTを試した話を聞いたことがありました。
開始したとたんに2日目ぐらいの生理(出血)が始まり怖くなってやめたと言っていました。

身近な経験談が一番参考になるのに、経験者がいない!ネットの情報を漁るしかありません。
(その経験から、今回ブログにアップすることにしました。)

 

 

 

スポンサーリンク

HRT(ホルモン療法)とは

AIの回答です。

 

 

HRT(ホルモン補充療法)とは

対象:更年期(45〜55歳頃)に起こるほてり、のぼせ、発汗、気分の落ち込みなどの症状に悩む方

目的:不足したエストロゲンを補い、症状を緩和する

方法:(子宮がある方)エストロゲン+黄体ホルモン(プロゲステロン)を併用

 

 

 

HRTの目的と効果

更年期症状の改善:
ホットフラッシュ(のぼせ、ほてり)、発汗、動悸、関節痛、気分の変調などの症状を緩和

健康リスクの予防:
閉経後に低下するエストロゲンの働きを補うことで、骨密度の低下を防ぎ、骨粗しょう症を予防

健康維持:
血管の弾力性を保ち、動脈硬化の進行を抑える効果も期待

 

 

 

注意点と副作用

  • 開始初期に不正出血や乳房の張りなどが起こることがあるが、多くは自然に治まる
  • 乳がんリスク:5年未満の使用ではリスクは上がらないとされるが、長期使用には注意が必要
  • 子宮体がんリスク:黄体ホルモンを併用すればリスクは上がらない

 

※別AIから引用した注意点

開始時期:動脈硬化の予防効果を最大限に得るためには、閉経前または閉経後早期に開始することが推奨

副作用:治療初期には、乳房の張りや不正出血が起こる場合があるが、多くは一時的なもの

定期的な受診と検査:治療効果や副作用のチェック、および乳がん・子宮がん検診のために、定期的な婦人科の受診が必要

専門医との相談:HRTは医師の処方箋が必要な治療法。治療を検討する際は、婦人科医とよく相談し、メリット・デメリットを理解した上で受けることが大切。

 

 

 

こんな方におすすめ

  • 強い更年期症状で日常生活に支障がある
  • 骨粗しょう症の予防・改善をしたい
  • 気分の落ち込みや肌の乾燥などが気になる

 

 

 

治療方法

ホルモンの種類:
主に不足するエストロゲンを補充し、子宮がある場合は子宮内膜を保護するためにプロゲステロンも併用。

投与方法:
飲み薬、貼り薬(パッチ剤)、塗り薬など、様々なタイプがあり、患者のライフスタイルや体質に合わせて選択可。

投与パターン:
子宮がある場合は、月経様の出血を起こす「周期的投与法」や、出血をなくす「持続的投与法」。
子宮を摘出した方は、エストロゲンのみの投与が可能。

 

欧米では普及率40%ほど、更年期以降の女性は長期的にHRT治療しているとのこと。

 

 

 

クリニックを見つける

本格的にHRTをできるクリニックを探し始めました。
都心の婦人科では実施しているクリニックが複数ある。しかし口コミがよくない。

グーグルの口コミは賛否ありますので、鵜呑みにはしないけど・・・
仕事も忙しく、1件ずつクリニックをチェックしている時間はない。

 

そんなとき後輩ちゃんが都心の婦人科にかかった話を思い出し、聞いてみたところHRTを実施しているクリニックでした。
しかも職場から近く、仕事帰りに通える。口コミも良い!

早速予約しました。

 

この時すでに、ホットフラッシュを発症してから3年目の夏を迎えていました。
不眠も相変わらずです。

有酸素運動が効果的と聞いたので、週2回水泳に通うようにし、体は疲れているはずなのに長時間眠れない・・・
全く効果がありません!

 

 

 

問診

更年期の症状、これまで試した漢方や薬の効果、既往歴、検診を定期的に受けているかなど事細かに丁寧に問診されました。

近所の婦人科で処方されていた薬は更年期定番の治療薬だったようです。
これでも効かないとなるとHRT(ホルモン療法)が良いですねという話になりました。

HRTはすぐに始められない、リスクなども詳しく説明してくださり、まずは検査を受けることになりました。

 

 

 

血液検査・細胞診

血液検査と子宮頸がん、体がんの細胞診。

乳がんについては年1回マンモグラフィーと超音波をしていること、まもなく健診を受けるということで了承いただく。

 

2週間後に結果が出るため、一旦、以前も処方された「トファンパム」が処方されました。
自立神経を調整することで少しでも睡眠の助けになるのではないかとのことでした。

 

近所で処方されたのはジェネリック薬「トファンパム」

これまでできるだけジェネリックを使用してきましたが、同じレシピで作られているもののやはり薬によっては効果が違うと聞いて以来、先発薬を希望しています(差額が大きい場合は別)

「トファンパム」の先発は「グランダキシン錠50」(差額は100円程度)

気分的な問題か?寝る前に1錠飲むと、普段よりよく眠れる感じがしました。
(不安な気持ちを感じない)

 

 

2週間後、検査結果を聞きに行きました。

20項目ほどある血液検査結果を1つずつ丁寧に詳しく説明してくださる(こんなの初めて)
気になっていた甲状腺検査も入っており、特段問題ないとのことで安心しました。子宮頸がん、体がんも問題なし。

HRTを開始しても問題ないという結果に。

 

 

 

HRT(ホルモン補充療法)開始

定番のパッチ+黄体ホルモン錠が処方されました。

 

エストロゲン製薬:エストラーナテープ 072mg

黄体ホルモン製薬:エフメノ100

 

 

 

パッチ(エストラーナテープ)

500円玉ぐらいのベージュのパッチ。

腹部(もしくは臀部)の下着のゴムに重ならないように、2日に1回貼りかえる。
同じところに貼ると痒くなったりするので、左側から右側に少しずつずらして貼ります。

肌が弱いので心配でしたが、トラブルはありません。

 

 

 

黄体ホルモン(エフメノ)

眠くなる作用があるため、毎晩寝る前に錠剤を摂取。

柔らかいので、暑い時期は冷蔵庫保管、光に当てるのはNG(専用の保存袋あり)と取り扱いに注意が必要。

天然型黄体ホルモンで欧米では主流、乳がんや心血管系へのリスクが合成型と比較するとリスクが低いとされている。

 

 

効果が出るまで1週間~1ヵ月程度はかかるとのこと。

 

 

 

1日目

気持ちの問題でしょうか?

まさかの7時間連続睡眠。何年ぶりだろう~というぐらいよく眠れました。

 

 

 

2~10日目

数時間おきに目覚めることもあれば、4時間ぐらい眠れることもあり。

8月の猛暑、ホットフラッシュについては正直よく分かりませんが、室内での頻度は低くなった気がします。

出血はありませんが、これまで皆無だったおりものが少々あり、生理のときのような下腹部(足の付け根)の違和感が少しあり。

ホルモン剤が効いている感じがしました。

 

 

 

10日後 再受診

上記お伝えし、肌のかぶれもないことから、特段問題ないと判断。
最大処方できる2ヵ月分のテープと黄体ホルモン剤を処方していただく。

 

 

 

11日~

1日おきに連続6時間以上は眠れるようになりました。

 

 

 

1ヵ月

なんと!気がついたらホットフラッシュがおさまっていました。

8月の酷暑の時期だというのに、冷房の効いた室内では全く暑くない!
職場へ出勤した朝は、汗が引かず卓上ファン全開だったのに、人並みに?汗がひきます。仕事中はファンをまわすことが無くなりました。

睡眠については、最低でも連続5時間、7時間以上眠れることもあります。
そして、不安に思うことが減少しました。

黄体ホルモンの錠剤は眠気が出るので、寝る前に飲んでいますが、ベッドに横になったらすぐに寝付くことが増えました。

体の変化としては、たまに少量の出血があります(薄いピンク程度)

 

女性ホルモン凄い!!

 

治療1ヵ月で完全に効果を実感しました。

 

 

 

いつまでHRTを続けるか(やめ時)

治療を始めたばかりでやめ時を考えるのはナンセンスかもしれませんが、治療開始前からの懸念点でもありました。
HRTのデメリットは少ないものの、ほんの少しでもがんのリスクが高くなるのは心配です。

 

HRTを始めた直後ではありましたが、かかりつけ医に「やめ時」を尋ねました。

HRTは特段問題がなければ、いつまでも続けて大丈夫と表を見せながら説明されました。
その表には90歳までのチャートが。さすがに90歳までやる人はいませんがとw

以前は「5年間」を目途に一旦中止を推奨していたようですが、現在はリスクが少ないことから期間を設けていないとのこと。

そして、50代はとても忙しい時期でもあるから、薬に頼り元気に過ごすことがメリットと考えられているともおっしゃっていました。

 

2日に1回貼り替えていたテープを3日に1回にする、貼り忘れたけど症状が出なくなった等で辞める方が多いようです。

 

 

こちら産婦人科医会の情報です。

 

HRTを長期継続した場合、乳がんリスクは少し上がるが、飲酒や出産経験なしの場合と同等程度。
現在では定年を迎える65歳ぐらいまで継続希望する方が多いと記載があります。

 

実は、10年ほど前、乳がん検診でグレー判定を受け、がん研に2年ほど経過観察に通った経験があります(結果がんではありませんでした)現在は地元の乳腺科に年に1回通院し、マンモグラフィーとエコー検査をしています。

ちょうど年に1回の検診があったため、乳腺科のかかりつけ医にHRT療法の話をしてみました。

かかりつけ医の見解は、
「1年でどうこうなる話ではない。これまで通り1年に1回定期検診を受ければ問題ない。もしエコーで懸念点がでてくれば半年に1回の検査に切り替える。ただし、HRTは5年も10年も長期間する治療ではないので、ホットフラッシュがおさまったらやめるのが賢明」とのことでした。

 

 

 

費用

気になる費用は下記の通りです。

初診・検査:5,000円程度

再診と2ヵ月分の薬剤:6,000円程度

 

今後2ヵ月おきに6,000円ぐらいみておけばよいと思います。

漢方を購入したり、命の母?を購入していたことを考えるとやはり保険適用はリーズナブルです。

 

 

 

終わりに

過去の子宮頸がんワクチンにせよ、私が長年がやっている花粉症の減感作療法にせよ、広く普及していない治療を始めるのは悩みますし、勇気が入ります。

 

HRTをしたから癌になったという人もいますが、正直なところ分かりません。
元々がんの種を持っていて、たまたまHRT治療中に発症したかもしれませんし、そもそも年齢を重ねるごとにがんの可能性は高くなるので、たまたま重なったとも考えられます。

 

がんリスクが少し上がることは承知してした上で、日常生活の向上に重きをおき、治療を始めて良かったと今は思っています。

 

ただ、乳腺科とHRTのかかりつけ医では、HRTの継続(やめ時)についての見解が異なる点があります。

私は定年まであと10年以上ありますが、一旦は2~3年を目途にHRTのやめ時を模索、最長でも5年以内にやめられる方向で考えています。

 

ホットフラッシュのない世界、連続して朝まで眠れる世界、これだけでも若返った感じがします笑

人生100年時代(長生きをしたいとは思っていませんがw)、残りの人生も頼れるものに頼りながら元気に過ごしていきたいと思います。

 

※本記事はあくまで個人的体験の感想で、ホルモン補充療法をすすめるものではありません!!

 

スポンサーリンク
おすすめの記事