ついに2022年2月7日、HPVワクチン積極的接種勧奨再開となりました!
3月4日は【子宮頸がんワクチン啓発デー】です。
娘が18歳のときにHPV(子宮頸がん)ワクチンを接種しました。
当時まだ積極的接種勧奨前で、公費対象期間が終了していたので「自費」で接種しました。
娘がHPVワクチンを接種した経緯をTwitterでツイートすると、反響がとても大きく、多くの方が気にされている話題なのだと思い、ブログでも共有させていただきます。
なぜ接種することにしたか?
お嬢さんの接種を迷っているお母様の参考になれば幸いです。
HPVワクチンを接種するきっかけ
そもそも我が家は、ワクチンで予防できるのなら何でも打っておこうというワクチン接種派です。
子どもが生まれてからは、定期接種のワクチンを漏れなく対象期間に接種してきました。
さらに、任意接種のおたふく風邪、インフルエンザワクチンも欠かさずに接種しています。
しかしながら、HPV(子宮頸がん)ワクチンはどうしても接種させることができませんでした。
公費対象期間(小6~高1)はちょうどマスコミの過熱報道と重なり、その後は高校での留学や大学受験があった為、気になりつつも接種する機会をどんどん先延ばしにしてしまいました。
HPVワクチンを接種するきっかけは、私が乳がん検診で再検査に引っかかったことでした・・・
義妹が40歳のときに乳がんで亡くなっていることもあり、私は毎年欠かさずマンモグラフィと超音波検査を行っていますが、要精密検査を受けることになりました。
精密検査の針生研の結果はグレー、がん研を紹介されMRIをし、その後がん研で半年に1回の経過観察の為通院をしました。
(現在は地元のクリニックで定期検査をしています)
一時期は乳がんかもしれない!と不安な日々を過ごしました。
そんな中HPVワクチンの記事を目にし、またHPVワクチンを推奨する医師のTwitterを度々目にするようになりました。
唯一子どもが接種していないワクチンであった為、「打たせなくて良いのか?」と不安に思いました。
反対に打たせて何かあっては取り返しがつかないとも思いました。
自分なりに色々調べ、当時は厚生労働省も接種を推奨していると知りました。
子宮頸がんで子宮摘出を経験しているママ友に聞くと、海外では接種するのが当たり前のこと、ワクチンで予防できるのに日本では接種する人が少ないと悔しそうに話してくれました。もちろん彼女のお嬢さんはHPVワクチンを接種済です。
娘に説明し、娘自身もHPVワクチンについて調べ、将来妊娠できないかもしれない!子宮頸がんで命を落とすかもしれない!とリスクを考えました。
結果ワクチンで予防できるのならHPVワクチンを接種する!と決断。
娘が大好きだった叔母が乳がんで亡くなったことも大きく影響していると思います。
ちなみに当時娘の友人でHPVワクチンを接種していたのはたった1人だけでした...(やはりお母様が子宮頸がん経験者のお嬢さん)
当時の接種率は1%!!接種率が非常に低いです。
HPVワクチンを接種する
接種すると決めたはよいが、さてどこで接種できるのだろう???
公費対象期間でないため情報がなく、地元の保健所に問い合わせしました。
保健所では、推奨と言いつつ、積極的接種を勧めないとおっしゃる(どーいうこと?)
接種できる病院も紹介してくれません。
仕方がないので、インターネットで検索をしました。
ヒットした近所の婦人科クリニック数軒へ電話で問い合わせすると「接種は行っておりません!」と。
中には「子宮頸がんワクチン」という言葉を出すと「関係ない」とばかり、電話を切りたがるクリニックまでありました。
WEBサイトでは「推奨します!」と記載しているのにあまりに矛盾していて驚きました。
何か問題が起きたときは巻き込まれたくない感がヒシヒシと伝わりました。
結局、子どもが小さい頃にお世話になった近所の小児科で接種することができました。
当時日本で接種できるワクチンは2価(サーバリックス)と4価(ガーダシル)のみ。
事前にクリニックに相談し、4価ワクチン接種の予約をし、ワクチンを取り寄せてもらいました。
小児科の医師はワクチン接種推奨派。リスクを含めしっかりと説明をしてくれました。
接種後15分程度クリニックに待機、副反応の様子を見ます。
接種箇所がほんの少し腫れる程度で副反応はほぼありませんでした(3回共同様)
4価(ガーダシル)の場合、半年の間に3回の接種が必要
- 1回目
- 初回から1-2ヶ月後→2回目
- 初回から6ヶ月後→3回目
HPVワクチン接種 最新情報
現在は日本でも9価が認可されました。娘のときは、できれば9価を接種したかったのですが、接種できる病院は自宅から離れた場所にあり、副反応のことを考え家の近所のクリニックを選択し、4価を接種することにしました。
(9価の追加接種は可能なので、機会があれば接種してほしいと思っています)
現在は、厚生労働省がHPVワクチン接種を推奨しています。
公費対象期間を逃した方にも、公費で接種できる措置が発表されました(2022年4月以降対象の方にお知らせが届きます)
ただし対象ワクチンは、2価と4価です。
早く9価が保険適用、予防接種対象となることを願います。
そして、欧米では男子のHPVワクチン接種も公費対象となっております。
日本でも2020年12月から任意接種が可能となりました。
余談となりますが・・・某韓国ドラマを視聴していた際、初めて性行為をする前に女の子が彼氏に「HPVワクチンを打った?接種してからじゃないとダメ」というシーンがありました。日本では男子がHPVワクチンを接種するということは幅広く知られていませんが、海外では一般的なことのようです。
男子も接種してこそ子宮頸がんの撲滅に繋がると思います。
日本でも男子の公費接種が早く認められると良いのですが・・・(息子には是非接種してもらいたいです)
自費分 返金されました
娘は公費対象期間終了後、自費で接種しました。
正直、自費での接種は費用面で非常に負担が大きいです(45,000円負担)
2022年ようやく公費対象期間を逃した方への救済措置が発表されました。
そして、私が住む自治体(23区)では、自費接種した場合の返金請求ができることになりました♪
専用の返金請求フォームに記載し、領収証を添付すればOKです。
(領収証がない場合は、区で定められた金額が返金されます)
何でも捨ててしまう私ですが、2年前に接種した領収証を奇跡的に保管していたので、45,000円全額返金されました!
(申請から2ヶ月ほどかかりました)
終わりに
2022年ようやく公費対象期間を逃した方への救済措置が発表されました。
万が一副反応が起きた場合は国が保障します(どのようなワクチンでも副反応が起きる可能性はあります)
HPVワクチン接種に対象年齢(小6~高1)が定められているのは、性交渉を経験する前に接種することが重要だからです。
(対象年齢を超えて接種してもある程度の効果は認められています)
3回の接種を終えるまでに半年以上かかります。
(今までの公費対象期間の場合、遅くても高校1年生の9月までに接種を開始しないといけませんでした)
大学生になると大人です。親の管理下で行動することはありません。
以前の公費対象期間は、親が行動を管理できる間(小6~高1)に接種をするのが望ましいという意味もあったのかもしれません。
私は医者ではありません。上記は素人が調べた(医師から聞いた)一般的な情報です。
ご不明点等は専門家にお問い合わせください。
我が家は公費対象期間に子どもの接種をスルーしたので、接種を不安に思うお母様方のお気持ちはとても理解できます。
しかし、状況は変わっています。公費対象期間を逃した場合でも公費で接種することができます。
信頼できる医師に相談したり、今一度お子さんと接種するべきか話し合ってみてはいかがでしょうか?
お子さんの未来のために!!