国際系学部の総合型選抜① 英語力と対策 デメリットは?

娘は総合型選抜で3校の国際系学部を受験し、志望大学へ進学しました。

総合型選抜対策は高校2年生の夏休みから始まりました。
高2の夏に1年間の留学から帰国後、数校のオープンキャンパスに参加、募集要項を熟読。

総合型選抜という言葉は知っていたものの全く無知な状態。
英語利用の入試であると思っていたものの英検やTOEICではお話にならないという現実を知りました。

国際系学部を目指した娘の総合型選抜対策と必要な英語力、そして総合型選抜のデメリットを記載します。

国際系学部の総合型選抜を検討されている方の参考になれば幸いです。

 

 

 

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国際系学部とは?

ここでいう国際(グローバル)系学部とは、全ての授業を英語で行う学部のことです。
都内の私学をピックアップしました。

 

  • 早稲田大学(国際教養)
  • 上智大学(総合グローバル・国際教養)
  • 国際基督教大学(教養)
  • 青山学院大学(国際政治経済)
  • 中央大学(国際経営・国際情報)
  • 法政大学(国際文化・グローバル教養)
  • 明治大学(国際日本)
  • 立教大学(異文化コミュニケーション)
  • 学習院大学(国際社会)

 

 

娘はこの中から3校受験し、幸い全て合格をいただきました。

 

 

 

総合型選抜とは?

Admissions Office入学試験

学力的側面と様々な活動経験や学部への志望動機などから評価した総合選抜型の入学試験です。

 

私は今まで〇〇活動をしてきて、〇〇に興味を持っています。将来は〇〇になるため、大学では〇〇を勉強したいです。

 

自己アピール入試とでも言いましょうか。

 

 

 

大学側が適性を評価する方法は、志望理由書、英語民間試験のスコア、面接や小論文です。

 

  • 志望理由書: 日本語/英語
  • 民間英語試験: 英検、TOFEL、IELTS、SATなど
  • 面接: 日本語/英語
  • 小論文: 日本語/英語

 

 

大学(学部)によって求められる書類や言語が異なります。

総合型選抜、自己推薦入試、公募制推薦入試と呼び方は様々ですが、入試内容はほぼ同様です。

 

 

 

誰でも出願できる?

誰でも出願できる入試もありますが、英語民間試験のスコアや高校の評定など、出願基準を定めている場合があります。

また公募制推薦入試は、専願(合格したら必ず入学する)の場合がありますので、第1志望校でない場合はよく検討しましょう。

 

 

 

出願の時期

出願は早いところで8月から始まり、ほとんどの大学で年内には合否が発表されます。

年内に進学先が決まるのが一番のメリットでしょうか。
娘は年内に決まりましたので、年明けは海外旅行をしたり遊び呆けておりました・・・

 

 

 

 

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国際系学部の総合型選抜 募集要項(一部)

募集要項は大学、学部によって様々です。

※最新情報は各大学のリンクからご確認ください。

 

 

早稲田大学 国際教養学部

 

総合型選抜(4月入学)国内選考

募集人数:100名
試験科目:書類選考、筆記試験
出願時期:9月
評定要件:問わない
英語資格:英検、TOEFLなどのスコア提出が必要

 

 

国内と国外(インター出身者)と分けての募集、総合型選抜としては募集人数が多いです。

英語民間試験のスコア基準がありません。
よって誰でも出願できるのですが、基準スコアがどのあたりか見極めにくいです。
(専門塾では、合格基準スコア等のデータあり)

 

 

 

 

立教大学 異文化コミュニケーション学部

 

国際コース選抜入試

募集人数:15名程度
試験科目:書類審査、小論文、面接
出願時期:10月
評定要件:問わない
英語資格:英検(スコア2400)、IELTS6.0、TOFEL80以上など

 

1次書類選考の日本語小論文は2,000字。
1次選考に合格した人のみ2次選考に進めます(受験料は分割されているので良心的)

2次選考は、30分の英語講義視聴後、講義に関する文章を英語で書き、その後面接。

 

 

2年前までは・・・

1次選考は、日本語小論文5,000字というかなりのボリュームでした。
2次選考は、講義視聴後、6人1グループでの英語のグループディスカッションでした。)

立教の異文化コミュニケーションの受験要項は、以前と比べるとかなり変わっていますね・・・
(かなりハードルが下がっている感じがします)

 

 

 

法政大学 GIS(グローバル教養学部)

 

自己推薦特別入学試験(12月入試)

募集人数:30名
試験科目:書類
<S基準>書類審査、面接(英語)
<A基準>書類審査、小論文、面接(英語)
出願時期:11月
評定要件:問わない

英語資格:
<S基準>TOEFL iBT90、IELTS6.5以上など ※SATのスコア1,400以上必須
<A基準>英検準1級、TOEFL iBT80、IELTS6.0以上など

 

 

法政のGISは、SとA基準を設けており、S基準で出願すれば、日本語の志望理由書が免除されるメリットあり。

 

2020年度からS基準にはSATを受験している者という資格が追加され、2022年度からはさらに「SATスコア1,400以上」という条件が追加されました。

SATスコア1,400はなかなか取得できないハイレベルとなりますので、S基準での受験は狭き門になるのではないでしょうか?
SATは年4回しか開催されないので受験タイミングを逃さないよう注意が必要です。

 

 

 

 

上智大学 国際教養学部 国際教養学科

 

推薦入学試験(公募制)

募集人数:37名
試験科目:書類、essay writing、面接(英語)
出願時期:11月
評定要件:全体の評定平均値 4.0 以上
英語資格:TOEFL83、IELTS6.5以上など

 

上智の公募制は専願です。合格したら必ず入学しないといけません。
評定要件があるので、評定に達していないと出願ができません。
2020年度から英語資格の基準が上がりました。

 

 

 

 

総合型選抜 対策

対策は早ければ早い方が良いです。

大学、学部によって募集要項は様々です。
幅広い対策が必要ですが、オールイングリッシュの授業を受ける国際系学部に共通しているのはなんといっても英語力

 

早い内から英語力をつけて、英語民間試験で高スコアを出せるよう備えておくことが大切です

 

娘が行った総合型選抜対策についてご紹介します。

 

 

 

対策① 会話力を維持するためにDMM英会話を始める

入試対策というよりは、せっかく身についた英会話力維持のために始めました。
イギリス英語を維持するために、DMM英会話のネイティブコースに入会。

 

1ヶ月15,800円、毎日やれば1回500円(25分)とリーズナブル。
ちなみにフィリピン人講師なら1ヶ月5,000円ほどと激安です。

 

DMMの強みは、IELTSやTOEFL対策など教材が選べます。
結果的に英語民間試験の受験にも役立ちました。

 

 

 

 

対策② 総合型選抜に特化した塾へ入塾する

高2の夏休みに総合型選抜に特化した塾へ入塾しました。

専門塾は多数ありますが、娘がお世話になったのは「トフルゼミナール」です。

 

 

トフルゼミナール

全国に23校あり、帰国子女や通えない方のためにオンラインコースも設けています。

国際(グローバル)系学部の対策コース、海外留学準備コース等あります。
海外留学準備コースには、ご両親が外国人のお子さんも多く通っており、国際色豊かな雰囲気です。

 

 

入塾前に弱点洗い出しのためレベルチェックがあり、娘はWritingとReadingを強化することになりました。

英語4技能を向上させるためTOEFL対策4技能小論文対策WritingとReading強化クラスを受講しました(週4回程度通塾)
高3になる春休みには、長期休暇を利用してSAT対策クラスも受講。

 

高3の夏休みあたりから徐々に志望校別対策クラスが始まります。
英語の志望理由書、小論文の書き方など盛り沢山です。

 

総合型選抜に特化した塾は多数あります。
塾よって得意分野がありますので、合格実績を参考に塾選びをされてはいかがでしょうか?

 

娘が通っていた「トフルゼミナール」は、帰国子女やハーフのお子さんが多く在籍していました。
その中での娘の英語力はとても頼りないと感じるほどでしたが、反対にそれがモチベーションになりました。

 

塾の費用は、必要な講座のみ受講して学期ごとに支払うコースと総合型選抜終了までサポートしてくれるコースがありました。
娘は高2の夏~高3の12月頃まで通って120万円ほどでした。
(普通の予備校と同じぐらいですかね)

 

 

 

対策③ 英語民間試験を受験する

ある程度英語力がついてきた頃にTOEFLやIELTSを受験する。

スコア見極めと弱点洗い出し→対策→再受験するの繰り返しです。

前記事に記載しましたが、TOEFLのWritingはタイピングですので、暇な時間にタイピングの練習もしていました(笑)

 

 

 

 

 

対策④ 学校の評定を上げる

高校の定期テスト対策をする。
公募制を受験する場合は、評定基準があるため学校の成績をあげなくてはいけません。

例えば、上智の公募制の評定基準は4.0ですが、4.0は最低ラインとなります。
当然4.5や5.0の評定を出した方が有利です。
もちろん評定のみではなく、民間英語試験のスコアが加味されます。

公募制以外でも総合型選抜は「調査書」を提出しますので、学校評定は高いに越したことはありません。

 

大学側は評定から、子どもの学校での授業態度等を判断します。
当然大学は「真面目に授業を受ける生徒」が欲しいわけです。

学校評定は、頑張ったからといって急に3→5に上がることはありません。
日々の努力の積み重ねなので、高校入学時からコツコツと頑張るのが望ましいです。

 

公募制のメリットは、高い英語力があっても、評定が取れないお子さんは公募制には出願できません。
また浪人生は対象外なので、合格するチャンスは広がります。

 

ちなみに、ほとんどの総合型選抜では、高3の1学期の評定まで加味されます。
高3の1学期の中間、期末テストは指定校推薦を狙うお子さんを含め、皆気合いが入ります!
人よりさらに頑張らないと結果が出ません・・・そのためにも早くから評定を上げることは重要です。

 

 

 

英語民間試験の受験スケジュールとスコア

英語民間試験の詳しい説明は前記事をご参照ください。

 

 

 

娘のTOEFLとIELTS、SATの受験スケジュールとスコアを公開します。

 

TOEFL iBT(USD235)

高2/12月受験 スコア63
初めてのTOEFL、ここからどこまでスコアをあげていくかが課題

 

高3/4月受験 スコア78

前回より大幅アップしたものの目標値にはほど遠い

 

高3/6月受験 スコア83
スコアの伸びが悪く落ち込む娘、そしてTOEFLを捨てる決断(笑)
今後はIELTSに集中

 

 

 

IELTS(25,500円)

高2/2月受験 スコア6.5
Listening 6.5
Reading 7.5
Writing 5.5
Speaking 5.5

 

高3/6月受験 スコア6.5
Listening 7.5
Reading 6.5
Writing 6.0
Speaking 6.0

 

高3/7月受験 スコア6.5
1dayの予約が取れず2日間に分けて受験。2日目にSpeakingテストが行われる。
6.5の壁がなかなか破れない(涙)

 

高3/8月受験 スコア7.0♪
最後の受験でやっと目標スコアクリア
平均7.125・・・ 7.25あれば、7.5だったのに~と欲が出る
Listening 9.0 ←驚異の満点!
Reading 7.0
Writing 6.0 ←よ、弱い・・・
Speaking 6.5

 

※前記事でIELTSスコアの換算方法を説明しています。
からくりがあるのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

SAT(USD120)

「SAT」とは、アメリカの高校生が大学入試時に受ける試験。ネイティブ向けに作られているので、難易度が高いです。
数学のテストもありますが、数学は単語さえ理解すれば、日本人には難しくありません。

年4回の実施ですのでスケジューリングが大切となります。

 

娘の場合、SAT対策が遅かったこともあり、入試前に受験できる日程が3月と5月しかなく、しかも3月は学年末試験と重なるためNG。
5月の申込をしたら、まさかの満席・・・

SAT利用型の総合型選抜の道が閉ざされる!と焦りましたが、キャンセル待ちができ、無事に席を確保することができました。

 

SATの申込サイトは、全て英語なので少々分かりにくいです。
受験会場はICUやインターナショナルスクールです。

キャンセル待ちをする場合は、決済まで完了させます。
2-3日後に「お席が用意できました」とメールが届きました。

 

 

高3 5月受験 スコア1,210(R&W570、MATH640)/各800満点、合計1600

 

予想外に高スコアが出まして嬉しい驚き(スコア1,000前後と思っていたので)
目標スコアの1,200をぎりぎりクリア。
ご覧の通り、数学が苦手な娘でもスコア640を取っています。いかにSATの数学が簡単かということが分かりますね・・・

しかし、いくら数学が簡単だからと数学が満点で、R&Wが低スコアというのは良くありません。
あくまでR&Wと数学はバランス良くスコアを取ることが大切です。

 

目標クリアと言いましたが、娘が目指した入試では、スコア1,200でも合格ラインではありません。
(帰国子女やインター出身者を相手にするにはスコア1,350は欲しいところです)

もう1回チャンスがあれば・・・と悔やまれます。

 

ちなみに海外大学のイエールやハーバードはスコア1,550が合格ラインです。
と考えると、法政GISのS基準、スコア1,400はかなりハイレベルだと思います。

 

 

 

 

 

 

総合型選抜のデメリット

総合型選抜は、年内に合否が発表されるので早く進路が決まるというメリットがあります。
しかし、メリットだけでなくデメリットもあります。

 

 

合格できる確証がない

総合型選抜は必ず合格できるという確証はありません。
一般入試も確証はありませんが、模試である程度合格圏内かどうか把握することができます。
総合型選抜の基準は曖昧で、その年の出願者のレベルで決定するようなところもあるので、非常に分かりにくいです。

総合型選抜の合格率は平均50%と言われていますが、人気の大学は3~6倍ほどの倍率です。
定員が5~40人程度と少ないので、狭き門であることに変わりないです。

 

 

不合格の場合はどうする?

一般入試がある早稲田の国教や立教の異文化はリベンジすることができます。
ただし、倍率はさらに高くなります。

 

またほとんどの大学で9月入学枠試験がありますので、チャンスは残っていますが、9月入学枠試験は海外からの受験比率が高くなるので、こちらもますます厳しい状況になります。

特に英語力のレベルがかなり高くなるので、娘のような純ジャパは難しいと塾から助言されました。
もし合格できた場合は、9月入学であることから卒業のタイミング等も考えなくてはいけません。

※純ジャパ:純ジャパニーズの略で、日本で生まれ育った子のこと

 

 

 

一般入試に間に合うか?

総合型選抜の合否が12月に発表され、残念な結果だった場合は、そこから一般入試に切り換えなくてはいけません。

娘の場合も合格できる確証はなく、最悪の場合、一般入試に切り替える覚悟をしていました。

英語科目だけで受験できる学部1年間の留学経験があれば出願可というような学部も調べておきました。

 

総合型選抜と一般入試対策を同時にすることは難しいです。
模試である程度合格圏内を取れている場合は、最初から一般入試を狙う方が効率が良いと思います。

 

長くなりましたので、次の記事で併願パターンと出願時の提出書類について記載します。

 

 

 

 

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